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まともな日本再生会議:グローバリズムの虚妄を撃つ 書評

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まともな日本再生会議:グローバリズムの虚妄を撃つまともな日本再生会議:グローバリズムの虚妄を撃つ
(2013/11/26)
中野剛志、柴山桂太 他

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本書は、第二次安倍政権の新自由主義的な政策の流れを批判し、
新自由主義、グローバリズムの流れに楔を打ち、
歴史感覚の中にある常識を取り戻す事だという事を説いている。

内容としては、

一章 安倍政権と新自由主義
二章 英語公用化とグローバル・ビジネス文明
三章 新自由主義が政治を殺す
四章 政治を取り戻す、共同体を再評価する
五章 グローバル経済の終わり
六章 漸進主義の時代へ

となっている。

一章においては安倍政権が掲げる移民政策、改革について痛烈な批判を加えている。
新自由主義というイデオロギーは移民政策との親和性が極めて高く、
新自由主義というイデオロギーの性質上、そういう志向に流れていくことが自明の理なのである。

二章の英語公用化という言語、母国語をおろそかにするグローバルビジネス文明に対しての考察と批判である
言葉はある意味その国の国民のアイデンティティーに直結するものであるのだから
これを英語に変えるなどという事は、アイデンティティークライシスに陥る重要な問題なのである。

三章では新自由主義がもたらす政治の死についてである。
新自由主義の教義(ドグマ)である

・オープンエコノミー(開放経済)
・ディレギュレーション(規制緩和)
・スモールガバメント(小さな政府)

の三つの教義である。
政府のやれることを極力なくす、政府の介入や影響力を極力なくすという新自由主義は
政府の存在意義を揺らがせ、国家の枠組みを破壊する危険な教義であり、この3つの教義を教条主義的に
推し進めるという事は政治の死であり、民主主義の崩壊をもたらすと言っている。

四章では共同体の再評価について触れていて
施光恒氏の中間共同体についての考察は白眉である。

また、日本にはまっとうな左翼がいないと言っているが、まったくその通りで
戦後、ヘイワ、九条、人命尊重にだけを重きを置いた自虐的な戦後サヨク(まともでないからカタカナ表記)が
幅を利かせてきた所為、日本人の思考停止ぶりが酷い。いや思考停止というより思考する事を放棄し
戦後幻想の中でポストモダンと結託し、薄められた劣化したサヨクが跳梁跋扈する異常な時代であるという事だ

そしてこの劣化した戦後サヨクが新自由主義同様に、日本の長い年月によって培われてきた
日本の伝統的な中間共同体を叩き壊してきたのだから、まともでないことは明白である。

五章はアメリカの一極集中による支配、グローバル経済の終焉を語っている。
アメリカの世界全体における経済的な地位が低下して世界秩序のバランスが崩壊しつつある。
この指摘は国際政治アナリスト伊藤貫氏がくわしく述べている。
更に深い考察や現在の国際政治を知りたいのなら伊藤貫氏の書籍をお勧めする。

本書ではあくまでも触りの部分、大まかな概略のみを語っているので
その点は内容的に不満である。

話を戻すが、この章において興味深いのは通貨論についての考察である。
この通貨論についての考察は柴山桂太氏が深く語っていて今後通貨論は経済学において
重要なキーになると語っている点が興味深かった。

六章において、保守思想の要諦でもある漸進主義、(グラジュアリズム)について述べている。
中野剛志は問題は漸進主義の立場をとらざるを得ない保守思想、中野自身は保守主義と言っているが
果たして日本がそれまで耐えれるか?という疑問を投げかけてる点は同感である。

自分はこのままいけば日本は漸進主義的な保守的な正常的にゆっくりとした変革を待つ前に
瓦解し、壊れてしまうと思っている。
現在の第二次安倍政権を潰し、今の急進的な新自由主義、グローバリズム路線を潰さなければ
もう日本には時間的余裕は残されていないと自分は考えているからだ。

最後にこの本の総評になるが、
本書で書かれている論点や指摘は現在日本に必要な常識を取り戻すための
重要な思索であると考える。新自由主義、グローバリズムという毒の思想を解毒する唯一の方法は
歴史感覚の中にある常識なのだから。

本書の内容は保守思想の基本的な理念や、経済における基本的な保守思想の考え方を述べたものである
これが理解できないのなら保守を語る資格はあるまい。

深い考察がしたいのならば本書を手始めに、
柴山桂太氏の訳 ダニ・ロドリック著 グローバリゼーションパラドクスをお勧めする

保守における現在の経済、政治の概略を知りたいのなら本書は有用である。
グローバリズム、新自由主義という人類の敵と対峙するための書籍としては本書は有用であると述べておきたい


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