日本の伝統的共同体の考察と成り立ちにつて考えてみる その2      ~社会主義の流派 2つの共同体 ゲマインシャフトとゲゼルシャフト~

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・社会主義の流派と西欧近代が生み出した三大イデオロギー


まず西欧近代が生み出した三大イデオロギーについて述べる。

そのイデオロギーとは、

・自由主義
・社会主義
・保守主義


の三つである。

この三大主義が対立したり強調したりしながら、各国の政党政治は動いてきたのである
この三つははっきり分かれることは無く、ボロメオの輪のようにつながった部分があり切り離すことはできない


そして社会主義の流派についてだが
一般的に、日本の場合は社会主義というとマルクス。レーニン主義的な社会主義を
連想する場合が多いが、あれは一種極端な例である。

社会主義の流派を挙げていくと、

・国民社会主義
・国家社会主義(ナチスなどの極端な例)
・民族社会主義
・マイケル・サンデルで有名なコミュニタリアニズムで有名な共同体主義
・民主社会主義
・社会民主主義
・社会自由主義(所謂、リベラルソーシャリズム)


など、社会主義の流派は非常に多い

そして、保守主義も社会主義的要素がある思想である。
保守の考え方は反自由主義であり、リベラルではない。

公正と節度を重んずる思想であり、自由放任をきつく戒める思想である
競争ではなく活力を、平等ではなく公正さを、博愛ではなく節度と道徳を重んずる
しいて言えば、自由は保守的には多様性を重んずる考え方であり、節度ある自由を追求する


よって、原始的な自由主義との共通性は遠く、社会主義的な公共性や共同体の思想に近い部分が共通
してあるのである。
どちらかと言うと、国民国家を主体とした社会主義や共同体主義との関連性があると言っておく。

社会主義の急進的かつ過激な部分は保守の教義における漸進主義によって
急進的な要素は抑え込む形で取り込むのが保守主義の強みであり多様性である。


・伝統的中間共同体ゲマインシャフトと人工的共同体ゲゼルシャフト



中間共同体の定義において、中間共同体は主に二つに分けられる。

テンニースが定めた、

昔から存在し、地縁や血縁で結ばれた共同体や自然発生的な伝統共同体を

ゲマインシャフトと呼ぶ

例を挙げるなら、血縁つまり親戚つながりであったり、住んでる地域の組織、町内会や
長い時間によって形成された商店街など、また農業においての農村共同体もそれにあたる


もう一つが、

利益や機能を重視した人為的に作られた組織を

ゲゼルシャフトと呼ぶ


こちらの代表例としては、企業やNPOが代表的な例である。
しいて言えば、イデオロギーによって人工的に作られた組織はすべてゲゼルシャフトとも言えなくもあるまい
なぜならば、市民団体や政治組織も自然発生的に形作られたゲマインシャフトとは異なるからだ。

ここで新自由主義者と左翼の共通認識として
人工的なゲゼルシャフトは認めるが
伝統的で古くからあるゲマインシャフトは認めず壊そうとする。

理由は自然に出来上がったものは非合理的であり、もっと効率を良くし
合理的な組織が自分たちで作れると思っているからだ。
だが人間の作る社会体と言うのは、

有機的なものであり機械的なものではない。人間の作る社会体と言うのは、
長い時間によって形成された有機体的性質であり、一度壊すと元には戻らないものなのである



・ローカルな伝統的共同体の強靭化こそが合理的であり
 スモールガバメントを実現させる


新自由主義者は小さな政府、合理化をするために、伝統的共同体を壊さなければいけない、既得権益であり
自由化や合理化を阻害する悪という認識であるが、それは間違いであり、
スモールガバメントや合理化を推進するならば伝統的共同体の強化、つまり強靭化なのである


本書で施氏は、日本は十分小さな政府であり、新自由主義者の理想を体現しているという。

例を出すと、労働人口における公務員の割合はOECD諸国で一番低い。
また財政規模で見ても、GDPの中で政府支出占める割合はかなり低いのである。

ではなぜ諸外国と比べて、これだけ効率の良い小さな政府でやっていけるのか?
それは伝統的な中間共同体が日本は強く、発達しているからである、と施氏は言う。

多くの日本人は一定の地域に定住し、暮らしてきた。
先祖代々これからの子孫も同じところに暮らすだろうという認識があったわけである。
長期的に定住する事により、その地域で暮らす人間同士の、信用性や秩序が自然発生的に作られてくる。

流動的な落ち着かない環境ではこの信用や秩序は生成されることは無く
野放図でカオスの状態になる事は当り前であろう。
信用も無く安心も無い為、人間同士の交流もたたれ、閉じた個の社会構造になり活力が失われ
経済文化国力の衰退につながると考えるのである。

伝統的共同体の破壊は国民の協調性や協力性を失わせ、個人の利益や主張が大きくなるため
それを抑えこんだり、治安の維持にかかる費用が増大する。
今現在の中国が典型であろう。結局は政府の負担が大きくなり
小さな政府からは程遠い社会が形成され非合理化するのである。

日本の秩序正しい国民性は伝統的共同体によって育てられ作らてきたものだ。
伝統的な中間共同体を壊して、新自由主義者はさらに小さな政府を目指そうとしているようだが、
本末転倒である。
伝統的共同体を壊してしまえば協力性や秩序を保っていこうとする国民性は失われていく。

小さな政府にしたければ、ローカルな中間共同体に任せなければ
小さな政府論は成り立たないのである。


それを破壊しスモールガバメントを達成できると考えている新自由主義者の思考は
完全に間違っているというほかないのである

※その3に続く



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